学者の歴史・・・5
ブレーズ・パスカル
エヴァンジェリスタ・トリチェリの研究に続いて彼は静水力学理論の仕上げを行い、静止している流体では1点に作用する圧力はどの方向についてもすべて等しいことを示した。
今日これは「パスカルの原理」として知られており、静水力学の体系のもっとも基本となるものです。
パスカルもトリチェリと同じく気圧計について実験をして、大気圧が海面からの高さによって変わることをはじめて明らかにした。
クレルモンに近いピュイ・ド・ドーム山頂での実験を手伝ってくれるように頼んだ義兄あての手紙にはこう書いてある。
「山麓では山頂よりも空気がたくさんあるのは確かです。
だからといって自然は山腹では山頂よりももっと真空を嫌うともいえないでしょう」。
静水力学に関してパスカルがした仕事は現代の気圧計、スポイト、それにジョセブ・ブラマーの水圧プレスへと道を拓くものでした。
ただし、ブラマーが水圧機を作るまでにはさらにこのあと130年を要した。
1658年、パスカルの健康は急速に悪化し、1662年わずか39歳で亡くなりました。
パスカルを記念してその名前は流体の圧力の国際単位(SI)に用いちれています。